2010年11月07日

11月7日(日)マタギの里へ

本日は阿仁町へ取材に出掛けました映画

マタギの方が使う刃物の製作所への取材と、現役のマタギの方にお話を聞こう、という目的です。



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山は見事に紅葉



西根打刃物製作所さんです。
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お休みの日曜日にも関わらず、「・・・作ればいいのか?」と言って、作って下さいましたあせあせ(飛び散る汗)

ありがとうございます。よく見させていただきます。



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鉄を火にくべて、

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真っ赤になったところを打ち、

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更に手で打っていきます。

しばらくこの繰り返しで、気が付けばもう刃物の形になっているのですexclamation

型に入れるわけでもなく、目で見て曲がり具合などを確かめてトントンと叩いて形作るのですexclamation

さすが、職人どんっ(衝撃)



形になったら、研いでいきます。
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そして、完成ぴかぴか(新しい)
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このように、写真とともに簡略化した説明になってしまい、申し訳ないです。

ですが、鉄の板であったものが真っ赤に熱せられ叩かれ研がれ、

動物の命を奪うモノ、かつ、人の命をつなぐモノ、になっていく様は、

目の前でじっと見ているのに、本当に不思議な時間です。

鉄が命を吹き込まれて刃物になっていく、そういう時間なんだな、と。





さて、その後、西根さんのお宅にて、

現役のマタギで「マタギ自然塾」をしていらっしゃる佐藤さんにお話をうかがいました。

マタギとハンターは違うということ、

自然を守るということ、山の恐ろしさを知るということ、

近年の熊の被害について、など、いろいろ教えていただきました。



お話をうかがってから、西根さんにきりたんぽ鍋をふるまっていただきましたぴかぴか(新しい)
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きりたんぽ鍋は、マタギの方が山で食べる一鍋料理から始まったそうですよexclamation

そして、これは初めてexclamation馬のホルモンと姫竹の煮物です。
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刃物は、やっぱり正直言ってちょっと怖いです。

持たせていただいて、ずしりとした重さを感じた時、

当然だけど、命って軽々しいものではないし、

動植物の命をいただいて私達は生きていることはどうしようもない事実ですし、

その狭間にある刃物ってのは、

その刃先がどこを向いているかによって全然意味が違ってくるわけで、

持った瞬間、そういう命の重さから、「あなたは絶対に逃げられないのよ」と言われているようで、

帰り道も、今も、いろいろ考えて、でも相変わらずいろいろ食べて生きています。



とっても大切なものを見せていただきました。

西根家の皆さま、佐藤さん、ありがとうございました。



ワカコ

自転車でリアカーを引きながら全国一周ライブを行ってます。「UCHI-BENKEI」のはたを見かけたらお声掛けください!
posted by uhi-benkei at 17:59 | Comment(2) | 秋田 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
磨きあげたその魂は、恐ろしく輝き放ってますね...


そういえば、今月号の「JAF Mate」に鳥取特集があって
【猛者えび】の事が書いてありました。
あぁぁ!!あれだ!美味しいやつだ!!
Posted by Tropicana at 2010年11月26日 09:04
この刃物は、手にするとズシリっときて、ギナっと光って、動物である自分を問いただすような威圧感があります。

最近思うのですが・・・なんであんなに美味しいもさエビが、それほど世に出回っていないのは、絶対数が少ないから?それとも鮮度がごまかし効かないほど大切とか?
とにかく、あれです!必ず食べてみて下さい(・∀・)人(・∀・)
Posted by ワカコ at 2010年11月27日 01:38
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